子どもが増えれば増えるほど、兄弟喧嘩は日常茶飯事になります。
「兄弟喧嘩が絶えなくて、毎日イライラしていませんか?私もそうでした。でも、“長男を立てる”ことを意識したら、驚くほど変わりました。」
我が家には3人の息子がいますが、やはり毎日何かしらの喧嘩が絶えません。
以前までは、私自身「お兄ちゃんだから我慢して」「弟に譲ってあげて」というスタンスで、長男には少し厳しく接していました。
「長男なんだから」「お兄ちゃんだから」という言葉が自然と口をついて出ていました。
でも、ある子育て支援の集まりで、目からウロコのアドバイスをもらいました。
1. お兄ちゃんを立てることで変わった兄弟関係
その集まりは、市役所が開催していた未就園児向けの子育て支援イベントでした。
長男が3歳、次男が1歳のとき、妻がその場で相談したところ、意外な答えが返ってきたのです。
「まずはお兄ちゃんを立ててください。」
「え?でも長男はお兄ちゃんなのに、わがままで、弟をいじめるし、独占欲が強くて困っているんですが……」
私たちは少し困惑しました。
でも、指導者の方はこう続けました。
「長男だからといって、すべて我慢させてしまうと、自分が大切にされていないと感じてしまいます。まずはお兄ちゃんを大事にしてあげましょう。」
これにはハッとさせられました。
確かに、弟が生まれるまでは、長男はパパとママの“一番”だったはず。
弟が生まれた途端、長男は「お兄ちゃんだから」と言われ、急に責任を背負わされてしまったのです。
2. 長男を立てた結果、変わり始めた兄弟の関係
そこで、「まずはお兄ちゃんを立てる」方針に転換しました。
たとえば、弟が長男のおもちゃを触ろうとしたときには、
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「これはお兄ちゃんが遊んでいるからね。貸してって言ってみようか。」
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「お兄ちゃんが先に使っていたんだよね。少し待ってみよう。」
すると、長男も「自分が大事にされている」と感じるのか、少しずつ弟に対して優しく接するようになっていきました。
今では、長男が「貸してあげるよ」と声をかける場面も増えています。
3. 長男を大事にすることで芽生えたリーダーシップ
長男が「自分が大事にされている」と感じ始めると、弟たちへの態度が穏やかになり、逆に面倒を見るようになってきました。
最近では、「お兄ちゃんだから」と無理に我慢させることも少なくなり、自然と「弟を守る」意識が生まれたように思います。
もちろん、まだまだ泣いてしまうこともありますが、泣きたいときは思う存分泣かせてやればいい。
親が「大丈夫だよ」と受け止めることで、子ども自身も気持ちを整理できるのです。
4. 弟の反応も意外と穏やかに
長男を立てるようになったことで、弟たちも大きな反発はありませんでした。
むしろ、お兄ちゃんが機嫌よく遊んでいると、弟たちも自然に遊びに加わることが増えました。
お兄ちゃんを立てることで、兄弟喧嘩が少し減り、兄弟間の雰囲気が和やかになったように感じます。
5. 長男を立てることで育った「自信」と「優しさ」
長男は今、小さなリーダーとして弟たちをまとめてくれる存在に成長しました。
もちろん、まだまだ親に甘えたくて泣くこともありますが、そのときはしっかり受け止めてあげます。
長男を立てるという育児方針は、結果的に「自信」と「優しさ」を育ててくれたのかもしれません。
兄弟喧嘩がなくなるわけではありませんが、そこそこで終わる、笑い合って遊ぶ時間も長くなりました。
6. まとめ|兄弟が増えたら、まずは長男を大事に
兄弟が増えると、つい「お兄ちゃんだから」と我慢を求めがちです。
でも、子どもにとって「自分が大事にされている」と感じられる環境こそが、他者に優しくできる土台になるのだと思います。
もちろん、完璧にできる日ばかりではなく、親もつい感情的に怒ってしまうこともあります。
それでも「長男を立てる」スタンスを持っておくだけで、兄弟の関係が少しずつ変わっていきました。
これからも「まずは長男を大切に」を心がけながら、3兄弟の成長を見守っていきたいと思います。
皆さんの家庭ではどうでしょうか?ぜひコメントで教えてください。