子どもの習い事。
体操、水泳、ピアノ、サッカー、英語……選択肢は多く、親としてはどれをどう始めるべきか悩むことも多いと思います。
我が家でも「やらせるべきか」「子どもがやりたいと言うまで待つべきか」と迷いながらも、まずは“体験させてみる”ことを意識してきました。
実際に試してみる中で、続くもの・続かないもの、子どもに合う・合わないが見えてきたと思います。
今回は、そんな我が家の5つの習い事体験をふり返りながら、子どもの成長や親の気づきをまとめてみたいと思います。
1. 水泳|親主導でスタート、気づけば親を超えていた
最初に始めたのは水泳でした。
これは親の希望から。「泳げるようになっておいたほうがいい」という思いで、2人を週1回、送迎付きのスクールに通わせることにしました(月謝:約23,000円)。
当初は嫌がる様子もありましたが、回を重ねるごとに楽しそうに。
気づけば、長男は50mクロールと背泳ぎをこなせるようになり、親を超えてしまいました。本人も達成感を感じていたようです。
2. サッカー|きっかけは授業、友達との関わりが広がった
長男が「やってみたい」と言い出したのがサッカー。
小学校の授業で友達と試合をし、ゴールを決めたりディフェンスを褒められたりしたのがきっかけでした。
本格クラブでは気後れしましたが、初心者が多い地域のサッカー教室に参加すると、すぐに馴染めました。
今では放課後に友達と公園でサッカーをするなど、交友関係にも広がりが出てきました。
3. 体操教室|成長の実感が少なく退会、でも貴重な経験
体操教室は、幼稚園の体育時間の延長のような形で始めました。
遊びの要素を入れながら体力や運動機能を育てる内容でしたが、親として「成長の実感が少ない」「送迎が負担」「費用対効果が見合わない」と感じ、退会しました。
とはいえ、幼稚園時代の経験としては意味があり、無駄ではなかったと思っています。
4. ピアノ|触れる環境だけで能力が芽を出した
ピアノは、当初あまり子どもが興味を示さず、親も指導経験がなかったため教室には通いませんでした。
けれど、家に80cmほどの持ち運べるピアノを置いておいたところ、長男が自然と音に興味を持ち、耳で覚えたフレーズを弾くようになりました。
「習わせなかったけど、結果的に才能が芽生えた」という予想外の発見がありました。
5. 英語|兄弟で挑戦、DWEは残った
兄弟で英語教室に参加したものの、年齢が小さく落ち着かず、他の子に迷惑をかけてしまうこともあり途中で断念しました。
ただし、自宅で続けていたDWE(英語教材)のおかげで、発音だけは先生に褒められるほどに育っていました。
教室での成果は出ませんでしたが、生活の一部として取り入れた英語環境は今も残っています。
6. 習い事を通じて見えた、兄弟それぞれの個性
長男は「やってみたら?」と言われれば素直に取り組む性格。新しいことにも抵抗なく挑戦できます。
一方、次男は「負けたくない・できない」が先に立ち、なかなか挑戦できないタイプでした。
そんな次男に対しては、“好きなことから背中を押す”方針に。
ベイブレード大会への参加も、最初は拒否していたものの、兄と一緒に出場して1ゲーム取れたことが大きな自信につながりました。
7. 続けるだけが正解じゃない。撤退も立派な選択
子どもが続けたがらない、親の送迎や費用の負担が大きい――
そんなときに「やめる」判断をすることも、家族にとって大切な選択です。
我が家も体操教室を退会したことで、妻の負担が減り、家庭全体に余裕が生まれました。
8. まとめ|「やらせてよかった」より「体験できてよかった」
習い事を通して、我が家は「やらせてよかったか」よりも、「体験させてよかったか」を大切に考えるようになりました。
何かを続けられた経験も、やめた経験も、挑戦したこと自体が子どもにとっての財産です。経済格差だけでなく最近では体験格差ともいわれるそうです。
今はまだ小さな手を引いて歩いている子どもたち。
これから大きくなって、自分の足で選んでいく日が来るまでに、たくさんの「体験の扉」を開いておいてあげたい。
そんなふうに思っています。